有機農業の機械選び、後悔しないために知っておくこと

有機農業の機械選びで後悔しないために|有機肥料と散布機の相性・費用の考え方
有機農業の機械選び|有機肥料と散布機の相性

▼こんなお悩みを持つ方におすすめ

✓ 有機肥料を機械で撒こうとして、うまく散布できなかった経験のある方

✓ どの散布機がどの有機肥料に適合するかわからない方

✓ 機械購入のタイミングや費用感に不安がある方

田島 寛也

坂ノ途中の研究室 | 元レンコン農家・税理士法人勤務

田島 寛也

≫執筆者プロフィール

有機農業に転換したとき、「機械のことこそ、最初に誰かに教えてほしかった」と感じた場面が何度もありました。
今回は、肥料の散布機を導入する前に知っておいてほしいことを、私自身の失敗もふまえてまとめます。

私自身、転換2年目に購入したマニアスプレッダーが、すべての有機肥料を効率よく散布できるわけではなかったことを、あとから知りました。
事前に調査をしておくべきだった、というのが正直なところです。

機械選びの失敗は、長期間にわたって減価償却費が発生するため、資材選びの失敗と同じくらい経営に響きます
そこで今回は、肥料の散布機を導入する際に、事前に知っておいてほしいことをまとめました。

有機肥料は「撒き方」が化成肥料と違う

粒状の化成肥料は乾燥していて軽く、形状もほとんどが粒状のため、一般的な散布機で扱いやすい仕様です。
一方で有機肥料は、フレーク状の堆肥、ペレット状や粉状のアミノ酸肥料、粒状のミネラル肥料と、水分の含有量や形状のバリエーションが非常に多様です。

そのため「せっかく導入した機械が、使いたい有機肥料に適合していなかった」というのは、転換時によくあるトラブルのひとつです。

資材の形状によって、必要な機械が変わる

有機肥料の散布には、下の表のように、肥料の種類によって適合する散布機が異なります。

もちろん、すべての機械が揃うのがベストです。
ですがまずは、自分の施肥設計の中でどの種類の肥料がメインになるかから逆算して、導入する機械の種類を選んでみてください。

機械の種類 適合する資材の種類 形状
マニアスプレッダー 堆肥 フレーク状で水分量が多い
コンポキャスター アミノ酸肥料 ペレット状・粒状で乾燥している
グランドソワー ミネラル肥料 粒状や粉状で乾燥しており比重が重い
動力式噴霧器 液肥・葉面散布剤 液状

まずは手撒きから始めるのが現実的

私も最初は、有機肥料の袋を担いだり、サンパーを背負って圃場を練り歩いていました。
体力次第ではありますが、小規模で有機栽培をスタートする場合は、機械を持たずに手撒きで対応する方法もあります。

面積が広がり、施肥設計の方針が定まってから機械の導入を検討するのも、資金繰りを改善する現実的な選択です。

なお、坂ノ途中が取り扱う「オール有機」シリーズは、ドローンや背負い式動力散布機に対応した設計になっています。
機械との相性が気になる方は、お気軽にご相談ください。

オール有機

オール有機シリーズ

厳選した有機原料のみを、撒きやすいペレット状(3.2mm)に加工した配合肥料です。
飛散しにくく、ドローンや背負い式動力散布機での散布にも対応しています。
成分は713・811・853の3パターンから、圃場に合わせて選べます(有機JAS適合/資材証明書の発行可)。

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よくある質問

Q1. 有機肥料はどんな散布機で撒けますか?

肥料の形状によって適した機械が異なります。
フレーク状で水分の多い堆肥はマニアスプレッダー、ペレット状・粒状で乾いたアミノ酸肥料はコンポキャスター、粒状・粉状で比重の重いミネラル肥料はグランドソワー、液肥や葉面散布剤は動力式噴霧器が目安です。

Q2. マニアスプレッダーですべての有機肥料を撒けますか?

いいえ。
マニアスプレッダーはフレーク状で水分の多い堆肥に向いた機械で、ペレット状や粉状、液状の肥料には適していません。
導入前に、メインで使う肥料の形状に合うかどうかを確認することをおすすめします。

Q3. 小規模で始める場合、最初から機械は必要ですか?

必ずしも必要ではありません。
小規模なら手撒きや背負い式で対応し、面積が広がって施肥設計が定まってから機械の導入を検討するほうが、資金繰りの面で無理がありません。

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