坂ノ途中が農業資材の販売を始めたワケ
2025-03-25
坂ノ途中の研究室は、環境負荷の小さい農業を広げることを目標として、環境負荷の小さい農法に取り組む生産者の方々の経営ハードルを下げるための活動をしています。
そうした活動の一つとして、昨年から農業資材(肥料など)の販売事業を始めました。なぜ私たちが「農業資材」を選んだのか、この事業で生産者さんにどんな価値を提供しようとしているのかについてお伝えします。
資材価格の高騰という現実
生産者さんは実感があるかもしれませんが、最近、資材の価格が上昇してきています。肥料や堆肥などの資材は農業を支える存在ですが、その価格が上がっています。私が聞いた範囲では、2〜3年前に比べ価格が2倍近く上がった資材もあるそうです。おそらく、原料価格や物流費の高騰を受けたものだろうと思います。
とはいえ、資材が高いからといって買い控えることも簡単ではないと思います。昨今の異常気象で栽培の難易度が格段に上がっているからです。むしろ、今まで使ってこなかった資材を試すなど、資材がより必要とされるようになってきているかもしれません。
資材販売を始めた理由
こうした状況の中で、農業資材を少しでも安く提供できれば、生産者さんの経営を支えることができるのではないか。さらに、新たな挑戦をしようとする生産者さんを増やすことができるのではないか。そんな思いで、資材の販売を始めました。
どうやって資材を安く販売するのか
私たちのやり方はシンプルです。農業資材は、資材メーカーから複数の中間流通企業を経由して、生産者に届きます。中間流通企業の数が多ければ、その分だけ販売価格は高くなります。私が調べた範囲では、資材メーカーから生産者の間に、平均すると2〜3社入っていました。
そこで、坂ノ途中は直接メーカーから購入して、生産者さんにお届けする仕組みを考えました。中間流通を省くことで、高品質な資材をよりお求めやすい価格でお届けしています。
生産者さんからの声
2024年11月に資材販売を開始し、取扱商品は約60種類。ほとんどが坂ノ途中の提携生産者の方々がよく使っている資材を中心に揃えています。
「普段使っている資材が安く買えた」
「こんな資材があるなんて知らなかった」
最近では、生産者さんたちのお声を聞きながら、資材のラインアップを拡大しています。たとえば、坂ノ途中限定の肥料や、新規性の高い吸水性ポリマー、さらにダンボールの取り扱いも始めました。
はじめたばかりのサービスですが、いつか生産者の皆さまが、「資材を買うなら坂ノ途中に相談してみるか」と思っていただけるようにしていきたいです。
小西到也(坂ノ途中の研究室)