2026最新情報 中東情勢と秋冬作の肥料供給|安定供給が可能な有機資材のご紹介

2026-07-10
中東情勢と秋冬作の肥料供給|安定供給が可能な有機資材のご紹介

▼こんなお悩みを持つ方におすすめ

✓ 中東情勢による肥料の供給不安を解消したい

✓ 秋冬作に向けて安定調達できる有機資材を探している

✓ 肥料の価格高騰に早めに備えておきたい

田島寛也

坂ノ途中の研究室 | 元レンコン農家・税理士法人勤務

田島 寛也

≫執筆者プロフィール

3月にお伝えした中東情勢と資材供給のその後について、最新の状況をまとめました。
秋冬作に向けて、安定供給が期待できる有機資材もあわせてご紹介します。

3月のメルマガでは、ホルムズ海峡封鎖を発端とする中東情勢の緊迫により、化学肥料の供給が滞り、有機肥料の需要が高まることで、資材が入手しにくくなるリスクについてお伝えしました。
その後、アメリカとイランの戦闘終結に向けた覚書が交わされるなど、一時的に情勢が沈静化したと思われましたが、今もなお中東地域での紛争は続いています。

日本国内では石油を原料とするナフサの供給が不足し、様々な製品の価格が上昇する状況となっています。
今回の特集では、3月からの有機資材の供給状況をアップデートし、秋冬作に向けて安定供給が可能な資材をご紹介していきます。

本特集のポイント

1. 3月からのアップデート
2. 現在の肥料価格について
3. 秋冬作に向けて安定供給が可能な資材のご紹介

1. 3月からのアップデート

3月にメルマガを配信した時点では、ホルムズ海峡が封鎖されており、化学肥料の原料となる尿素やアンモニアについても、今後の供給体制が見えないような状況でした。
現在はホルムズ海峡の封鎖については解消されていますが、依然としてアメリカとイランの間での緊張関係は続いており、中東情勢を取り巻くパワーバランスは予断を許さない状況と言えます。

肥料市場を取り巻く状況としては、石油由来の原料であるナフサの供給が滞っており、特に肥料に使われる袋が不足しています
そのため、肥料自体は製造できても、完成した肥料を入れる袋が無いため、安心して製造を行うことができないという声が、取引先のメーカー各社から聞こえてきます。

坂ノ途中仕入れに限った情報にはなりますが、同じくナフサ原料のボードン袋などの供給は徐々に回復しつつあります
ご用命の方はお問合せください!

2. 現在の肥料価格について

今後、ナフサをはじめとする石油由来のあらゆる資材、およびガソリン価格の高騰による輸送コストの増大は、恐らく避けられないと思われます。
そのため、繰り返しにはなりますが、秋冬作に向けた早めの行動を推奨します

・コストを早期に確定させる(財務面の安定)
先行きが不透明なときは、在庫が確保されている時期に計画的に購入することで、次の作付けでの肥料コストを確定させることができます。
まだ栽培面積が定まらないという方は、一部の圃場だけでも早めの施肥設計と発注をされると、現在の状況下でも計画的な納品が可能となります。

・施肥設計にバリエーションをもたせる(供給面のリスク分散)
特定の資材だけに頼らず、複数の選択肢を組み合わせた「施肥設計のバリエーション」を持っておくことが備えになります。
施肥設計を変更する際は、マニアスプレッターなど追加の設備投資が発生する場合がありますので、機械と資材の適合確認や作業効率の試算など、事前にシミュレーションをしておくと、変更をスムーズに現場へ落とし込むことができます。

3. 秋冬作に向けて安定供給が可能な資材のご紹介

メーカーへの確認を通じて、秋冬作に向けて比較的安定供給が期待できる資材を厳選しました。
これらを組み合わせることで、特定の産地や情勢に依存しない農業経営に繋げていただけたらと思います。

EFポリマー

① EFポリマー(有機100%超吸水性ポリマー)

農産廃棄物から生まれる生分解性の保水剤で、原料をインドから調達しているため、中東情勢の影響を受けにくい資材です。
自重の50倍の水分を保持し、水に溶け出た肥料分も併せて保持するため、肥料の流亡を防ぎ、投入量そのものを減らす効果も期待できます。
昨今は元肥の時期も酷暑が続き土壌の乾燥が懸念されるため、施肥設計に組み込んでおくと安定感が増します。

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オール有機シリーズ

② オール有機シリーズ(713+Mg2 / 811+Mg2 / 853+Mg2)

動植物の有機原料をバランス良く配合した、有機JAS資材リストにも登録可能な、セミオーダーの有機肥料です。
一部の原料は中東情勢の影響を受けますが、セミオーダーで柔軟に原料を組み替えられるため、代替原料への差し替えをスムーズに対応できます。
また緩効性肥料のため、まだ暑さが残る秋冬作の元肥でも、窒素飢餓を起こすリスクを抑えることができます。

≫詳しくはこちら
山田製油ごま油かす

③ 山田製油ごま油かす

国内の伝統的な圧搾法による製造工程で生まれる副産物であり、中東情勢による化学肥料の供給途絶リスクの影響を受けにくい資材です。
原料となるごまの産地も分散されており、特定の地域紛争による影響を受けにくいのが特徴です。

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サンエスカルZ 粒状 サンエスカルエール(液肥)

④【新商品】サンエスカルZ 粒状/サンエスカルエール(液肥)

天然硫酸カルシウムを主成分とした有機JAS適合資材で、カルシウム不足による尻腐れ症などの高温障害対策に最適です。
pHが中性のため、散布後すぐに定植や植え付けが可能な点も、作業工程の短縮に役立ちます。
原料の調達元はZが中国、エールがモロッコで、いずれも安定的に調達できています。
またエールの原料はスエズ運河経由で、ホルムズ海峡の影響を受けにくいのが特徴です。

≫サンエスカルZはこちら ≫サンエスカルエールはこちら
恵土(けいど)プレミアム

⑤ 恵土(けいど)プレミアム

良質な木質堆肥に有用微生物を加えた土壌改良資材です。
最大の特徴は豊富に含まれる腐植酸で、2袋(30kg)で一般的な堆肥1トン分の腐植酸を供給可能であり、土壌のCECを高め、保肥力を改善することができます。
また、中国産の原料を使用していますが、安定的に調達できる物流網を構築しています。

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4. 最後に:不確実性の高い時代の農業

明日、何が起こるか分からない。
私たちは、そんな時代を生きています。

しかし、分からないことを分かろうとする努力は、怠ってはいけないと思うのです。

坂ノ途中の資材販売では、農業生産の最前線を担う皆さまに伴走し、農業資材の情報や、現場で役立つ情報を発信していきます。

皆様の声をお聞かせください

あれから3カ月、現場の状況はいかがでしょうか。
肥料高騰への不安、代替資材への疑問、どんなことでも構いませんので、坂ノ途中の資材販売にご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。

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