白川町で現地実習に行ってきました。──『つちの学校』に通い始めました(第2回)
2025-08-06
坂ノ途中の研究室 | 接点を持ったメーカー・生産者200社以上
小西 到也
最初の投稿から時間が空いてしまいましたが、5月3日(土)〜4日(日)にかけて、つちの学校の第2回に参加しました。その内容をお伝えします。
第2回は、五段農園・堆肥舎で行われました。白川町は自然豊かでとても気持ちの良い場所です。何度行ってもすがすがしい気持ちにさせてくれます。番外編的に白川町をご紹介できればとも考えています。
現地にうかがったことで五感を使った学びをたくさん得られました。
その中から、特に印象深かった3つのことをご紹介します。
①月にはない「土」
そもそも、「土」って何なんだろう? 普段あまり意識することはないかもしれませんが、そんな問いが投げかけられました。
土は粘土と腐植からできています。粘土は、岩石が何百年、何千年という時をかけて風化してできたもの、腐植は、落ち葉や生き物の残りが微生物に分解されてできたものです。腐植は、現代の技術を駆使しても人間の手ではつくり出せない、神秘的な存在のようです。
次の問いは、「月に土はあると思いますか?」でした。
土っぽいものはあるなと思っていましたが、それは「土」ではないようです。そこにあるのは「砂」や「シルト」と呼ばれる岩石が砕かれた細かい粒です。月に粘土も腐植もない、つまり月に土は存在しないようです。
そう考えると、土は、地球とそこに生きる命が長い時間をかけてつくり上げてきた、特別なものだとわかります。
そんな「土」に対して人間ができることはなんでしょうか。奇跡のような「土」を作り出すことはできないが、「育てること」ぐらいはできそうだと講師の高谷さんは言います。
②手間暇をかけて生まれる堆肥
では、育てるために必要なものは何か。その答えが、良質な堆肥です。堆肥とは、主に有機物を微生物によって高温で発酵・分解・熟成させてできるものです。中でも「完熟堆肥」は、有機物が微生物の働きによって十分に分解・安定化され、植物にとって安全かつ有用な状態にまで発酵が進んだものを意味します。
そこにたどりつくには、日々の手間が欠かせません。水分量の調整、温度管理、定期的な切り返しなど、ひとつひとつの管理が丁寧に積み重ねられてこそ、堆肥は育っていきます。多くの堆肥は、畜産農家さんなどが本業のかたわらで作っておられます。どうしても手が回らず、発酵が十分でないまま出荷されることもあるといいます。
高谷さんの堆肥づくりは、原料の選び方から、日々の管理と、まるで堆肥と対話するかのような丁寧さがありました。こうしてできあがった堆肥は、ただの肥料ではなく、「土を育てるもの」だということに、あらためて気づかされました。
今回は五段農園や堆肥舎での実習ということもあり、机上では得られない、体感をともなう学びがたくさんありました。
発酵途中の堆肥に手を入れると、ほんのりと熱が伝わってきます。堆肥の質感や湿り気、においの違い…五感を働かせるからこそ得られる学びでした。
土と堆肥にふれる中で、自然の中にある命の循環、第1回でもでた「生命の理」に少しだけ近づけたような気がしています。
次回はオンライン講座になります。次回レポートを楽しみにしていてください!
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