土を学ぶと生命がわかる?──『つちの学校』に通い始めました(第1回)
2025-05-07
坂ノ途中の研究室 | 接点を持ったメーカー・生産者200社以上
小西 到也
この春から、岐阜県白川町の五段農園・高谷さん主催の「土の学校」に通い始めました。全13回の講座を通じて、農業の根幹である「土」について総合的に学び、その気づきを皆さんと共有できればと思います。
土の学校とは
『つちの学校』とは、岐阜県白川町・五段農園の高谷さんが運営される学校で、座学と実習で総合的に「土」を学ぶ講座です。全13回のうち、1泊2日の現地実習が3回、残り10回が座学研修という構成になっています。
もともとは「堆肥の学校」としてスタートし、堆肥そのものに焦点を当てていました。しかし、「堆肥がどう効くのか?」を追求するうちに、その鍵は「土」にあると考え、コンテンツをブラッシュアップし、「土」を中心に据えた今の形にたどり着いたそうです。
今年からは、現地開催とハイブリッド開催(オンライン座学+五段農園での実習)の2つの形式で実施されています。私はハイブリッドコースで参加しており、全国から集まった9名の受講生と共に学んでいます。
『つちの学校』を通じて得られる情報として、高谷さんは以下を挙げておられます。
- 土を知る
- 有機農業の基本知識
- 堆肥づくりの技術(材料選定、発酵管理)
- 生ごみのたい肥化技術
- 生命の理を知る
特に印象的だったのは「生命の理」という言葉。土を学ぶことが「生命の理」につながるという視点に、知的好奇心が刺激され思わず引き込まれました。
主催者、五段農園・高谷さんとは
岐阜県白川町・五段農園の代表です。大学院で「菌根菌」を研究後、種苗会社で野菜種子の生産管理・海外営業に従事。2015年に白川町へ移住し、2016年に五段農園を開業されました。
中山間地域(標高400〜700m)で、少量多品目栽培・堆肥製造・販売・教育活動を軸とした「半農半X」のスタイルで活動されています。人口7,000人の白川町は近年移住者が増加しており、小規模農家がサウナ経営やビール製造など多様な活動を行い、持続可能な地域づくりを実践しています。
初回講義について
初回講義は「エネルギー保存の法則」「太陽エネルギーの変換効率の最大化」がキーワードだと私は感じました。
植物は、光合成によって太陽の光の一部を受け取り、それを化学エネルギーに変え、炭水化物(糖)という形で蓄えます。このエネルギーは、植物自身の成長に使われるだけでなく、最終的に動物や人間にも受け継がれていきます。つまり植物は、ゼロからエネルギーを生み出しているのではなく、太陽の発するエネルギーの一部を変換・蓄積しており、そしてその営みこそが、すべての生命活動の出発点になります。
この視点で見ると、植物が太陽のエネルギーを受け取り、それを体に蓄え、それを動物が食べ、人がいただく──太陽から始まったエネルギーは、多くの命を通じて循環されていきます。農とは、太陽という大きなエネルギーを暮らしに活かす、人の知恵がつまった営みと言えそうです。
この学びは、私が今取り組んでいる資材販売事業にも大きなヒントを与えてくれました。植物が水分をしっかり吸える根や、葉緑素を多く含む葉を育てることで、太陽エネルギーの変換効率は高まります。肥料や土壌改良剤は、そのための環境づくりを支える大切な役割を担っているということを改めて感じました。
次回は岐阜県白川町・五段農園で現地開催です!自然豊かな素晴らしい場所でのレポートなども合わせて発信できればと考えております。
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